「ダイエットをしても顔だけ痩せない」
「二重顎がどうしても消えない」
「笑った時の頬の盛り上がりが気になる」
そんな悩みを根本から解決する手段として、顔の脂肪吸引は非常に人気のある施術です。しかし、一口に「顔の脂肪吸引」と言っても、実は吸引できる部位は細かく分かれており、それぞれに役割と、適した顔立ちがあります。
間違った部位を過剰に吸ってしまうと、「老けて見える」「皮膚がたるむ」「頬がコケる」といった後悔に繋がりかねません。
この記事では、顔の脂肪吸引における主要な部位(頬・顎下・メーラー・ジョール)の特徴から、よく混同されるバッカルファットとの違い、そしてあなたに最適な部位の選び方までを、専門的な視点で詳しく解説します。
コンテンツ
1. 顔の脂肪吸引ができる主な4つの部位
顔の脂肪吸引は、大きく分けて以下の4つのエリアに分類されます。それぞれの部位が、顔のどの悩みに対応しているのかを見ていきましょう。
① 頬(ほほ・フェイスライン)
最も一般的で、小顔効果を実感しやすい部位です。耳の付け根あたりから口角にかけてのエリアを指します。
お悩み:顔が大きく見える、下膨れが気になる、フェイスラインをシャープにしたい。
効果:輪郭がはっきりし、正面から見た時の顔の横幅が細くなります。
② 顎下(あごした)
二重顎の原因となる脂肪をターゲットにします。
お悩み:横顔に自信がない、顎と首の境目がない、太って見える。
効果:横顔が劇的にシャープになり、首が長く見えるようになります。
③ メーラーファット(頬骨の上)
笑った時に盛り上がる、頬骨の上の脂肪です。
お悩み:笑うと顔がパンパンに見える、ほうれい線が深い。
効果:頬の厚みが減り、ほうれい線が目立ちにくくなります。ただし、取りすぎると老け顔の原因になるため注意が必要です。
④ ジョールファット(口角横〜下)
口角のすぐ横から下に垂れ下がってくる脂肪です。
お悩み:ブルドッグ顔、マリオネットラインが気になる、口元がもたついている。
効果:口元のたるみが改善され、若々しい印象を取り戻せます。
2. 【徹底比較】皮下脂肪とバッカルファットの違い
よく「脂肪吸引と一緒にバッカルファット除去もすべき?」という相談を受けますが、これらは「脂肪の種類」も「層(深さ)」も全く異なります。
◆ 脂肪吸引(皮下脂肪)
皮膚のすぐ下にある脂肪をカニューレで吸引します。
ターゲット:頬、顎下、メーラー、ジョール
特徴:触った時に厚みを感じる「つまめる脂肪」です。
◆ バッカルファット(深い層の脂肪)
筋肉のさらに奥にある、卵の黄身のような塊の脂肪です。
ターゲット:頬の深部
特徴:加齢とともに下に落ちてきて、たるみの原因になります。
注意点:若いうちに取りすぎると、将来的に頬がコケて見えるリスクが高いため、適応の見極めが非常に重要です。
3. あなたに合った部位はどこ?顔型別・悩み別診断<
自分の顔のどこを吸うべきか迷っている方のために、代表的なパターンを紹介します。
◆ ケースA:丸顔で顔全体を小さくしたい
推奨部位:頬 + 顎下
理由:横幅を削りつつ、顎下の余分な肉を取ることで、顔全体の面積を物理的に減らします。
◆ ケースB:痩せているのに二重顎だけ気になる
推奨部位:顎下のみ
理由:頬の脂肪は残しておくことで、若々しさを保ちつつ横顔のラインだけを整えます。
◆ ケースC:老け見え(たるみ)を改善したい
推奨部位:ジョールファット +(必要に応じて糸リフト)
理由:口元の重みを取り除き、リフトアップを組み合わせることで、もたついた輪郭を引き上げます。
4. 失敗しないための重要なポイント:デザインの重要性
顔の脂肪吸引は「たくさん取れば良い」というものではありません。顔には、「取って良い脂肪」と「残すべき脂肪」があります。
◆ 老け見えを防ぐ「残す技術」
例えば、頬の中央(こけやすい部分)を吸いすぎてしまうと、不健康で老けた印象を与えてしまいます。また、メーラーファットを根こそぎ取ると、頬の高さがなくなり、平面的な「寂しい顔」になってしまいます。
理想的なのは、「凹凸をなくし、滑らかな曲線を作る」こと。これは、解剖学を熟知し、数多くの症例を経験している医師のセンスが問われる部分です。
5. 術後のダウンタイムと経過
顔は体よりも血流が良いため、比較的回復が早い傾向にあります。
◆ 一般的な顔の脂肪吸引:ダウンタイムと経過
1〜3日目:強い腫れ。バンドでの固定が非常に重要です。
1週間後:抜糸。内出血が黄色くなり、メイクで隠せるようになります。
1ヶ月後:腫れが引き、拘縮(硬さ)が始まります。この時期から引き締まりを実感できます。
3〜6ヶ月後:完成。ラインが定着し、最も細い状態になります。
6. まとめ:部位選びは「トータルバランス」で決める
顔の脂肪吸引において、特定の部位だけに固執するのは危険です。「頬を細くしたら顎下のたるみが目立つようになった」ということがないよう、顔全体のバランスを見て、どの部位を組み合わせるのが最適かを判断する必要があります。
自分では「頬の脂肪」だと思っていても、実はエラの筋肉(咬筋)が張っているだけだったり、バッカルファットのせいだったりすることもあります。
まずはプロのカウンセリングを受け、自分の顔の構造を正しく知ることから始めましょう。